TANNING

鞣し

和牛 鞣し
黒毛和種,褐毛和種,無角和種,日本短角種
鞣し
クロム鞣し,クロムなめしとは,現在世界でもっとも広く行われているなめし方法である。クロム塩(3価クロム)を鞣剤とし、特有の青色の革=ウェットブルー(W/B)に変化する。クロム革は、一般的に、軽くて柔軟性があり、弾力性、耐熱性、染色性に優れている。また、伸縮性はあるが、可塑性は劣り、吸水性が低いので水をはじきやすい。革の切り口(断面)は青白い。靴甲革、鞄・袋物用革、衣料用革、手袋用革、インテリア用革など広範囲に使用されている。近年、新しい風合や特性を施すように、2種類、またはそれ以上の鞣剤の併用により、単独使用の欠点を補うべくコンビネーションなめしという方法も増えて来た。ジュテルでは、クロムナメシの代表格として、野球グラブ革がある。硬くするも柔らかくするも、お客様のあらゆるご要望に対応し、かつグラブ革に大切な“コシ”を持たせ、型崩れが少ないクロム革を造っている。当社の特徴として、オリジナルクロム鞣処方をいくつか所有し、それぞれの用途に最適な高品質のクロム革の製造を行っている。
タンニン鞣し,タンニンなめしとは,植物タンニン剤を主とし、古代(紀元前)から続くなめし方法である。クロム革に比べて伸びと弾性が小さく、可塑性に富み堅牢であり、型崩れがしにくい。また、吸湿性は良いが、染色性は必ずしも良くなく、耐候性も弱いので、容易に日焼けをし、経年変化を楽しむ革として周知されるようになった。靴底革、ヌメ革(鞄、ベルト)、多油革(馬具)、クラフト(革工芸)などに利用され、近年では、環境や人にやさしいノンクロム・ノンメタルなどと言ったエコレザーの代表として、大きく宣伝されている。基本的に、タンニンなめしは、タンニンの大きめな粒子を革の中心部まで浸透させなければならないため、時間と労力を必要とする方法(=槽なめし)がとられるが、ジュテルではドラムダイコで短時間に鞣を施している。このドラムダイコは、革の特性や調整方法を知らなければ造ることが難しく、技術や経験を要する作り方である。当社の特徴として、ソフトで軽くて丈夫な革も製造することが出来る。

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